鍼治療について

鍼治療の適応

人の体は、常に体内環境を正しく保とうとしています(これを恒常性と言いま す)。恒常性を保つ事が出来なくなると、それが様々な症状となって表れてきま す。本来人間には、外部からの刺激に対抗して、体の状態を正しく保とうとす る力が備わっています。鍼はこのメカニズムを利用しています。鍼で生体に物 理的刺激を与えることで、恒常性の失調を回復させることができます。

血液

術者によって、赤血球や白血球の量を増加させたり、減少させたりすることが できます。また総コレステロール値、血清中性脂肪、血糖値なども減少するこ とが知られています。

心臓

心臓疾患を持つ人にたいしては、心拍数を減少させる効果があります。動悸が 激しいときの民間療法の一つとして、眼球を強圧する事により、心拍を正常に 戻す事が出来ます。また血圧に関しても、高血圧の人には有効性があります。

胃腸

胃の運動の促進が観察され、施述後5分から10分で胃痛、胃下垂に著明な効果 が現れる。また鍼治療は腸内細菌による腐敗発酵を防ぎ、健康な胃腸を維持で きる。

肝臓

薬物性肝障害に対する予防効果があります。また肝機能を改善する作用があり ます。肝細胞は障害を受けにくくなり、胆汁の分泌も良くなります。

呼吸器

個人差はありますが、特殊療法により肺活量が改善されます。溺れて呼吸停止 の状態に1~2時間置かれた人に、特殊鍼療法を行い蘇生した例が多々あります。

泌尿器

腎臓・膀胱にたいする刺激により、下肢の血流量が増加し、利尿を促します。 また5ミリ以下の腎細管の結石なら、腎細管を拡張させることで流し出す事が 出来ます。

運動器

後天性の筋発育不全に適度な鍼刺激は極めて良好です。また骨に関しても通常 に比較して発育が良好になります。

内分泌

人はストレスにさらされると、副腎皮質からストレス物質が分泌されます。鍼 によって治療を行うと、そのストレス物質の排出量が減少します。

鍼のしくみ

鍼の先端は鋭利ですけれども、神経を傷つけることなく、副作用のない刺激に なっています。 鍼先端が神経に触れ、刺激を受けて興奮が伝達されて、末端において、臓器、 筋肉などに神経伝達物質が放出されることでその器官に影響を与えることにな ります。 また、鍼麻酔は刺激の閾値を利用し麻酔薬を用いずに麻酔を行う方法です。痛 みはある一定以上に成るとそれ以上は感じなくなります。つまり、鍼を打って 痛みを与えておくと、あとは、患部を切断してもそれ以上は痛くありません。 これか鍼麻酔の仕組みですが、当たり前ですが、痛いです。

鍼刺激とは

刺激の定義:一般に、刺激は神経の興奮として伝えられます。ここで、興奮と は神経に活動電位が発生することをいいますが、この活動電位は中枢の方に伝 えられ、今度はその刺激に基づいて、その器官に対する命令が送られてくるの です。 刺激の種類:刺激には、電気的刺激、機械的刺激、化学的刺激、温度刺激など 様々な種類がありますが、このうち鍼治療で用いるのは、主に機械的刺激です。 もちろん、この刺激は活動電位として、神経を伝わっていくわけです。また、 鍼に電極をさして電気を流す治療をすると、電気刺激も加わりますし、鍼に熱 を加えた温熱療法では、温度刺激も加わることになります。

中国鍼について

鍼治療の鍼の種類:鍼の種類は9種類ほどあります。使いみちにより、長さ、 太さが変わってきます。たとえば、お尻にさすのに用いる長針ではなんと、7 寸(21cm)もあります。治療で普通に使っているのは、5cm強のものが 多いで

中国鍼のルーツ

中国の原始社会、萌葉石器時代には、すでに石を使って刺激を与えていた。石を研磨 して、錐形、楔形にし、皮膚または浅い部分を刺激していたようだ。金属 の鍼を使 い出したのは、青銅器時代で、夏・商・周王朝の頃と言われている。 原人達は暗く湿気の多い洞窟に定住していた為、神経痛や痛風がよく起こっていた。 獲物を捕りに行く際には、筋肉疲労が著しい。こういった症状は、獣が乗り移ったためにおこったと当時考えられていたので、はじめは痛い個所を揉んだり叩いたりして いたが、それでも効果がないと、楔形の石で、とり付いた獲物を殺そうとして人体を 痛めつけた。その結果、血が流れて血流が良くなり、乳酸が抜け、症状が良くなったのであるが、原人たちは、これはとり付いた獣が死んだから良くなったのだと思い込んでいたようである。中国の鍼が世界に知れ渡ったのは、ニクソン大統領の訪中時で す。大統領が万里の長城を見学中、乗り物が入れない所を歩いていて足がつり、付き人が鍼治療を行いました。大統領は非常に感動し、そのニュースは世界中に報道されました。

灸のルーツ

人類が火を使うようになったとき、人は火にあたると神経痛や、体の冷えが軽減する ことに気が付いた、と考えられる。北京の周口店で発掘された骨の化石に焼跡がみられたことから、50万年ほど前に灸の原型が生まれたと見られます。

予防医学と根治について

予防医学とは:食事、運動、睡眠の3つに尽きます。バランスよい食事、適度な運動、自分にあった睡眠を守ることによって、多くの病気を予防出来ます。 また、感染症を防ぐために、うがい、手洗い、入浴も効果大です。 悪くなる前に専門家の指示を仰ぎ、対処する。または、過去に患った慢性病が 再発しないよう、注意が必要です。 根治について:その症状のみに問われず、その症状のもとを絶たなければければ何度でも再発するものです。そのためには、自分の環境の中にある原因を探し、また専門家のアドバイスを聞いて自分で判断し、徹底的に実行する事が大切です。そうすれば、いつのまにか、体質が改善されているものです。ただ、生活における環境の改善がなかなかできないときは、運動量をふやすことで心身ともに鍛えることで体質改善できる場合が多いです。

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